-福岡さんが留学しようと思ったきっかけを教えてください。
父の仕事の都合で、中学3年生の時にドイツで暮らすことになり、高校はデュッセルドルフにあるインターナショナルスクールに通いました。そのまま海外で進学するかは特に決めていませんでしたが、僕の将来の目標は日本で政治に関わることだったので、「政治学と国際関係を学びたい」という志望ははっきりとしていたんです。それなら「日本を客観的に見る」という意味でも海外の大学に進んだ方がいいのではないかと考え、イギリスの大学を目指すことにしました。
-その後、UCLに入学された福岡さんですが、大学生活について聞かせてください。
国際関係学を専攻したこともあり、大学の同級生にはイギリス人はもちろん、フランス人やアメリカ人、中国人などさまざまな国の出身者がいます。そのため授業のテーマによっては意見が対立することもありますが、そんな状況をどうまとめていくか試行錯誤することも含めて、貴重な経験ができていると実感しています。
また、授業ではよく先生から「あなたはどう思う?」と問われます。そんな時はいつも「自分はいま日本の“プチ外交官”なんだ」という気持ちで問題に向き合い発言するようにしています。これはグローバルな環境に身を置いているからこそ味わえる感覚だと思いますし、世界における日本の存在意義について考えることも多くなりましたね。
-まさに国際政治を学ぶにはぴったりの環境で充実した日々を送られていると思いますが、その一方で何か大変だったことはありますか?
日本語でも苦手な分野…僕の場合は哲学なのですが、そもそもあまり好きではない教科に英語で取り組むというのは、モチベーションコントロールに苦労することもあります。イギリスの冬ってすごく暗いんですよ(笑)。そんな時期に何百ページもの哲学書を英語で読むのはちょっと辛かったですね。でもそのFoundationが後から別のエリアのStudyに繋がってくることも1、2学期と過ごした中で学んだことなので、今は良いトレーニングだと捉えられるようになりました。
-将来は日本で政治に携わりたいとのことですが、卒業後の進路は何かイメージしていますか?
ありがたいことに、とても刺激的な大学生活を送らせてもらっているので、先のことは正直まだわかりません。最終的には日本で政治家になりたいという気持ちはあるので、国際政治系の大学団体に所属し、課外活動にも積極的に挑戦しています。イギリスの大学生の多くは春休みにインターンシップに参加するのですが、僕は国会議員事務所での秘書業務を希望しました。今はこうした活動を続けながら、イギリスにいるからこそ見える各国の外交姿勢を学ぶことで、将来目指したい自分の政治像に役立てていきたいと考えています。
My motto
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人生一路
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美空ひばりさんの曲で「一度決めたら二度とは変えぬ」という歌詞に共感し、
自分も「世界的視野で日本の政治に携わる」という目標を貫く決意です。