世界最先端の

研究に囲まれて

気候変動の仕組みや

解決策を学ぶ

野口 祐誠
カリフォルニア大学バークレー校 /
マリスト国際学校卒業(兵庫県)
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-UCバークレーで環境学を専攻されている野口さんですが、留学しようと思ったきっかけや、進学先を選ばれた理由などがあれば教えてください。

子どもの頃から自然が好きで、大気や海や地層がどういうふうにつながっていて変動が起こるのか、そういった地球システムに興味がありました。気候変動については国連でも取り組まれている世界的な問題ですし、僕自身、世界トップクラスと言われるような環境で学ぶのが夢だった経緯もあり、海外大学進学を決めました。
留学先にUCバークレーを選んだのは、全米一の公立大学と言われるだけあって、特に理系分野では最先端の研究が行われていて評判が高かったからです。気候変動の仕組みや社会に及ぼす影響、歯止めするためにどんな解決策が必要なのかといったことを学びたいと思い、環境学を専攻しました。
ただ入学してみると、いざ学生向けの研究プログラムに参加しようにも、レジュメの提出や面接と様々なステップを踏まなくてはならず、やりたいことを叶えるためにやらなきゃならないことがたくさんある、というのに1学期は少し苦労しましたね。でもそんな時も、同じバークレーに通っている笹川奨学金の仲間と相談や情報交換ができたのはありがたかったです。

-大学生活についても教えてください。

向上心が高くて自主的に行動する生徒が多いです。勉強だけでなく課外活動や、教授や他の学生との人脈作りなど、何事も妥協することはありません。僕のルームメイトも、ピアノやギターを弾けたり、絵が上手だったりと才能にあふれた人が多い印象ですね。
留学生も多くて、中国やインドに韓国、モロッコやベトナム、フランス、ロシアなど本当に世界中から集まっています。留学して一番良かったと感じるのは、そんな彼らと交流する中で、価値観が上書きされたり別の価値観に刺激を受けたりできること。人種や経済格差などの社会問題についても自然と意識するようになりました。
あとはせっかくアメリカにいるので、いろいろな州もまわってみたいと思っていて、次の期末試験が終わったら、ルームメイトと一緒にカリフォルニアを旅する予定です。

-将来はどのような進路を考えていますか?

この1年間で感じたのは、UCバークレーがITやコンピューターサイエンスなどハイテクノロジーの分野に卓越していること。それらを環境学に応用するための学習にも興味が出てきたので、現段階では大学院への進学を検討しています。
将来的にはIPCC(気候変動について科学的に検討する国際的な組織)を始めとする気候変動問題に取り組んでいる団体に所属して研究を進めるのも面白そうだなと思っています。

My motto

人事を尽くして
天命を待つ

全てを出し切ったなら、あとは結果を待つのみという気持ちで、
後々「ああすれば良かった」という後悔をしないために、
何事にも全力で取り組むことを大切にしています。

How I like
to spend my time

テスト勉強や課題など、集中したい時に利用している大学の図書館。歴史ある美しい建物も好きな理由の1つです。

サンフランシスコは大学から電車で20分ほど。友人と一緒にゴールデン・ゲート・ブリッジを見に行ったのは良い思い出です。

カリフォルニア発祥の「In-N-Out Burger」。気分転換でよく食べに行ったりしています。

留学を希望している人への
メッセージ

情報収集を怠らないことですかね。海外留学には費用もかかるので、奨学金の種類について調べて、じっくり両親と話す時間が必要になってくるかもしれません。また進学先の大学も、世界大学ランキングなどはあくまで参考として、それよりも自分がどんな分野に興味があって、そのプログラムが充実している大学はどこになるのかを重視する方が、将来につながってくるはずです。ぜひネット等を上手に活用しながら、まずは留学について調べることから始めてみてください。

応募はこちらから
(A日程:12月19日~1月16日AM10:00(JST))

※日程の詳細は随時更新します。必ず「お知らせ」で最新情報をご確認ください。