-留学しようと思ったきっかけやリベラルアーツカレッジを選んだ理由を教えてください。
私の両親は仕事で海外出張に行くことが多く、私自身も幼い頃から英会話を学んでいました。このような環境で育ったため、早い段階から海外に興味がありました。当初は海外高校への進学を志望していたのですが、コロナ禍で敢え無く断念。その後、高校の文理選択のタイミングで両親と進路について話し、海外大学進学を真剣に目指すようになりました。リベラルアーツカレッジを選んだのは、福井県で生まれ育った私には大規模な大学よりも小さなコミュニティで周囲から手厚いサポートを受けられる環境のほうが向いていると思ったからです。母も「あなたにぴったりだね」と勧めてくれたこともあり、リベラルアーツカレッジを選びました。
-大学生活についても教えてください。
多様な才能を持つ友人に囲まれ、刺激に満ちた日々を送っています。母国語に加え、第2言語・第3言語を流暢に話す友人も多く、学業以外にも秀でた強みを持っています。例えば、ユースチームで競技経験を積んだ友人や、幼少期から作曲活動を続けている友人など、話を聞くだけでもモチベーションが高まります。私も自然と「新しい分野に挑戦して、強みを見つけたい」という気持ちが育まれました。今学期からこれまで未経験だったギターを習い始め、スペイン語の学習にも本格的に取り組んでいます。今後もスペイン語にとどまらず、さまざまな言語に触れながら、より広い世界に目を向けていきたいと考えています。
-友人からたくさんの刺激を受け、新しいことへ挑戦されている小林さんですが、大学生活で特に印象に残っていることはありますか。
直近だと、大統領選の時期が印象に残っています。皆政治への関心が高く、アメリカ人の学生が選挙前の討論会を夜遅くまで鑑賞している姿をよく見かけました。選挙結果が開示された後すぐの社会学の授業では、予定していたトピックを急遽変更して大統領選の結果についてグループで意見を交換しました。大統領選や政治に対する熱量の違いをまざまざと感じると同時に、社会情勢の変化などに柔軟に応じる「授業のあり方の違い」も感じました。
-在学中に挑戦したいことや将来の目標について聞かせてください。
私は農作物の輸出入に携わる両親の影響を受け、開発途上国の経済開発に興味を抱くようになりました。今学期は経済学の導入クラスを履修しており、来学期以降は貧困の構造やその影響を経済学的手法を用いて分析する授業を履修する予定です。卒業後は経済開発の分野に包括的に関わりたいと考えていますが、Grinnellのオープンカリキュラムを活かして多様な学問領域に触れる中で、この目標がより具体的に、あるいは良い意味で変化する可能性もあると考えています。その過程を楽しみながら柔軟に学び、実り多い4年間を過ごしたいと思います。