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合宿の様子

Training Camp

2026年度

Archive

笹川奨学金では、留学前合宿をコミュニティ活動の柱の一つとして捉えています。合宿を通じて醸成される信頼や絆が、ひいては、未来のグローバル・リーダーたちが大志をもって国際社会に飛び出し、よりよい社会をつくるための大きな基盤になると考えているからです。

これまでは別々の場所で海外大学を目指してがんばってきたけれど、これからは、お互い励まし合ったり、冗談を言ったり、情報交換しながら、いっしょに留学生活を乗り切る仲間がいます。

留学前合宿では、奨学生同士がしっかりと絆を築けるような様々な工夫がしてあります。熱いディスカッションや、皆で取り組むアクティビティ。合宿には、同期だけでなく、先輩の奨学生も駆けつけてくれます。たとえお互いのキャンパスが離れていても、何があっても、仲間の顔を思い浮かべればがんばれる。満を持して出発の時を迎えましょう。

合宿を迎えるに先立ち、奨学生は計2回のオンライン研修に参加します。お互いを知るための第1回目。第2回目は、笹川平和財団についての説明です。海外に一歩出れば、財団の「アンバサダー」ともなる奨学生たち。自分たちの奨学金がどこから来ているのか、そもそも「財団」とは何なのか、その歴史や理念について学びます。また、合宿1日目に向け、事前準備も行いました。

そして、いよいよ合宿当日です。

DAY1

SPF Day

合宿1日目は、笹川平和財団をよく知るための「SPF DAY」です。笹川平和財団は奨学金事業に加え、日本の民間組織として様々な事業を行っています。最前線で活躍する専門家や実務家が、奨学生の皆さんを、志を同じくする仲間として迎えます。2026年度に行った新規笹川奨学生(以下、「4期生」)の合宿では、先輩奨学生(以下、「1~3期生」)有志がコミュニティの仲間として参加してくれました。

サッカー・ワールドカップ
(日本対スウェーデン戦)観戦!


2026年度の合宿1日目は、ちょうどW杯の日本対スウェーデン戦の当日でした。サッカー好きの奨学生も多かったことから、奨学金事業グループが中心となってパブリックビューイングを企画。朝早くから有志が集合し、先輩、後輩の垣根を超え、大画面に向け、一緒に熱い声援を送りました。

奨学生からの声

初日の朝のW杯観戦では、初めて会う人も多い中、みんなで盛り上がれて一気に距離が縮まったと感じました!(4期生)

ワールドカップのパブリックビューイングで声を張り上げて応援している先輩の姿を見てすぐさま自分も日本代表応援モードになり、緊張が一気に吹っ飛びました。(4期生)

ウェルカムランチ

4期生と先輩奨学生を笹川平和財団の役員、奨学金選考委員とスタッフ、また、笹川平和財団の姉妹団体の代表者が温かく迎え、話も弾みました。

名誉会長のお話

笹川名誉会長からも、奨学生に向けた、期待と激励のメッセージが贈られました。

奨学生からの声

日本のため、世界のため、そして社会のために貢献できる人間にならなければならないと、改めて身が引き締まる思いがしました。今後の大学生活でも、この意識を大切にしていきたいです。(4期生)

改めて、奨学生としての義務を忘れないよう、4年間過ごすべきだと感じました。(4期生)

「心友」や好奇心を持つ大切さがとても心に響きました。(4期生)

会長がとても気さくに2ショットを撮ってくださったことも、尊敬している点の一つとして強く印象に残っています!(4期生)

財団見学・ディスカッション

奨学生たちは、オンライン研修を通じてあらかじめ5グループに分かれ、関心のある分野別に準備した質問を手に、財団の各フロアを探索しました。訪問した各部署では、安全保障から海洋政策まで、研究や現場で活躍する職員に直接アプローチし、活発な質疑応答が交わされました。

奨学生からの声

海洋分野を専攻する私としては海洋政策研究所 島嶼国・地域部のお話がとても興味深かったです。パラオに行った際に現地の人が友達のような距離感で初めから接してくれたというエピソードを聞いて、私も絶対大学生の間に行こうと思いました!(4期生)

各ユニットのお話を伺う時間はとても有意義でした。特に、ササカワ・アフリカ財団(SAA)のアフリカにおける農業支援のお話では、現在アフリカで起きている課題を知ることができただけでなく、今後の日本の農業改革にもつながる示唆を得ることができました。農業に関心のある私にとって、非常に学びの多い時間でした。(4期生)

海洋政策研究所 島嶼国・地域部のユニットでは、地政学的リスクへの向き合い方や、それを平和につなげていく笹川平和財団のネットワークの広さに驚きました。(4期生)

自分が研究している学問領域と異なる事業を行われているグループと話す機会が設けられました。その中でも、似ているテーマや共通点があったので、話を聞くのが楽しかったです。(4期生)

箱根・仙石原へ

その後、一行は箱根にバスで移動しました。

DAY2

アクティビティ /
研修

合宿2日目。いよいよ、奨学生同士がお互いに理解を深めるための活動が始まります。

台風接近による悪天候のため、早朝に予定していた屋外でのアクティビティはやむを得ず中止に。代わりに、屋内で新入生と先輩たちが入り混じり、ディスカッションをしたり、ゲームをしたり、サッカー観戦をしたり。初日に打ち解けたお互いの距離感がより一層近くなりました。

朝10時からいよいよ研修スタート。今回は、秋から留学に旅立つ4期生と、先輩の1~3期生たちに分かれてワークショップが行われました。

4期生のプログラムでは、多様なバッググラウンドを持つ人々が集まる環境の中で、お互いを尊重しながら自分自身をも成長させるためには、どのようなコミュニケーション手法があるのか、共に学びました。近年、最も組織的パフォーマンスが上がるといわれ、注目されている「心理的安全性」。立場に関係なく、誰もが安心して自分の意見を共有できる環境をつくりだすためには、ひとりひとりの心がけも大切です。自分の内なる声や個性を大切にしながらも、相手やグループに考えを押し付けない「Iメッセージ」を届けること。それを仲間に共有するグループ・エクササイズを通じて、奨学生たちは、傾聴する大切さや、100人いれば、100通りの考え方や思いがあることなどを発見したようです。

奨学生からの声

ワークショップを通して自己分析をしたり、自分を表現したりする機会を通して、自分自身を客観的に見つめ直すことができました。アカデミックの側面だけではない「自分らしさ」をどう大学で成長させたいかについて改めて言語化できる機会があってより心強くなりました。(4期生)

普段から自己分析を心がけているつもりですが、実際に他人に共有したりワークを行ったりすることで、今まで知らなかった特徴を可視化したと思います。(4期生)

1~3期生は、大学卒業後の進路を視野に、キャリアデザインについてのセッションに参加しました。自分の「これから」や「自分らしさ」を様々な角度から考えるきっかけにするため、海外留学経験者であり、人生の大先輩でもあるゲストスピーカー2名からお話を伺いました。お二人からは、留学先での経験や出会いを糧に、それぞれ研究者やプログラムオフィサーとして、さらにリーダーとして、国内外の主要組織で積み重ねた豊富なキャリア体験や教訓が語られ、奨学生に向け、貴重なアドバイスの数々が送られました。

ゲストスピーカーとの活発な質疑応答を経て、奨学生たちは、自身のキャリアを具体的に考えるにあたって参考にしたいところや、自分たちの想い、強み、それを実現するのに必要なことなどについてグループディスカッションを行いました。キャリアデザインとは、職業選択にとどまるのではなく、人生における自身の指針となる価値観やビジョンを明らかにする取り組みでもあることに気づかされるエクササイズとなりました。

奨学生からの声

お二人の豊富な人生経験に基づく貴重なお話からは、「感性」の大切さを学び、これからの自分の進路や人生について、新たな視点から見つめ直すことができました。(2期生)

ゲストのお話からは、「誰もやりたがらないことをやる」大切さや、自らアクションを起こしてチャンスを掴みに行くことが重要だと学びました。人生には、「やる」だけでなく、もっと重要なことを優先するために「やらない」選択をする場面もあり、その時に何が自分にとって1番大事なのかを自らの心に聞き、思い切って決める、と言うお言葉が印象に残りました。(3期生)

自分が1番やりたいことややるべきことは何なのかを決断できるよう、日頃からビジョンの明確化を心がけていきたいと思いました。(3期生)

ゲストのお話は、大学生活も折り返しに入り、就活や卒業後の進路について少し焦りを感じていた私にとって、とても心に響くものでした。自分の好きなことを追い続けていれば、いつか点と点が線でつながることや、自分の後を歩く人が歩きやすいように道を整えておくことなど、日々の海外大学生活に追われる中で、少し忘れかけていた大切な視点を思い出すことができました。まだ社会経験の少ない私にとって、さまざまな挑戦や紆余曲折を経験されてきたお二人のお話は、本当に心強く、これから先の指針となる時間でした。(2期生)

夕方には、留学前合宿恒例の、4期生によるスピーチ発表会が行われました。4期生は、午後、英語のスピーチトレーニングに参加し、トレーナーによるアドバイスのもと、原稿を作成しました。笹川奨学生には、海外で過ごした経験を持つ人もいれば、これまであまり英語に触れる機会がなかった奨学生、様々なバックグラウンドを持つ仲間がいます。スピーチ発表では、同じ道を辿ってきた1~3期生たちが聴衆として参加し、厳しくも温かい励ましの言葉が贈られました。

奨学生からの声

英語スピーチが初めてだった私にとって、急にしなければならずとても焦りました。ですが、これから何百回と経験するであろうものなので、同期に刺激をもらいながら練習できたのはとても良い機会でした。また、拙い私の英語スピーチを温かい雰囲気で聴いてくださった先輩方には感謝しかないです。(4期生)

2日目はなんといってもスピーチが大変でした!私の海外経験は去年のファウンデーションコース以外ほとんどなく、地元の公立高校出身のため、毎日スピーキングで苦しんでいます。そのため1時間でスピーチを作り、多くの先輩方の前で発表するのはお腹を壊しそうなくらい緊張しました。もちろん完ぺきではありませんでしたが、先輩方からたくさん建設的なフィードバックをいただけて、嬉しかったです。(4期生)

私はこれまで日本で育ってきたこともあり、英語で話すことに苦手意識がありました。また、大勢の前で発表することにも抵抗があったため、とても大変に感じました。しかし、これから向かう環境では、それが「できて当たり前」になるのだと思うと、苦手だからと避けてはいられないと感じました(4期生)

夕食は、悪天候を気にすることなく、シェフお手製のバーベキューに皆で舌鼓を打ちました。広い室内空間のあちこちで奨学生同士の輪ができ、食事の時間も忘れてしまうほど熱中して話し込む姿が印象的でした。

また、夕食の後には、先輩奨学生の企画で「先輩Q&Aセッション」が実施され、大学生活や渡航後の生活上のアドバイスについて直接先輩たちに質疑応答する時間も設けられました。夜は、寝る時間を惜しんで交流し、奨学生コミュニティメンバー間の絆を感じる貴重な時間となりました。

奨学生からの声

Q&Aでは大学生活の不安や気になっていたことを直接先輩に聞くことができてとても安心しました。「困ったときは先輩方を頼ってもいい!」と思わせてもらえるだけでも本当にありがたいです。(4期生)

DAY3

研修

いよいよ最終日。朝食時には、今回合宿に参加できなかった1~3期生も参加してのオンライン交流会が開催されました。色々な場所、異なる時間帯にいる画面上の先輩たちが、4期生から寄せられた質問に対して、「じゃ、これは僕が」などと、代わる代わる回答するタイミングの絶妙さは笹川奨学金コミュニティならではの一体感でした。

朝食後は全員がシアターに集まり、システム移行に伴い新たに設けられた「留学の目標」について、その狙いや書き方について奨学金事務局から説明がありました。その後、1~4期生合同で、似通った関心を持つ奨学生が集まっての、恒例の「村づくりセッション」が行われました。奨学生たちはそれぞれの思いをまとめた村の名前、キャッチコピーなどを作成。「止まらない村」、「不安のない村」など、思い思いに名付けた村の説明がありました。

奨学生からの声

個人的に、村のアクティビティがすごく興味深くて、みんなの笹川奨学生としてのビジョンがあれだけあること、分野が一見違うように見えても、最終的な目標や目指している日本、世界の姿が似ていることなど、みなさんとの繋がりが深められたのでとてもいいアクティビティだと思いました。(3期生)

その後1~3期生は1階に、4期生は2階のセミナールームに分かれ、1~3期生は渡航後も奨学生同士が繋がるためのコミュニティデザインについてグループに分かれて活発な議論が行われました。「同窓会のような組織にしてはどうか」、「イベントを開催しては」など色々なアイディアが出され、まずはできることから、と奨学生が音頭を取ってデータベース作りを始めることになりました。4期生は、奨学金事業グループのスタッフによる、奨学金受給後の精算手続きなどについての実践的なセッションを受講しました。

奨学生からの声

特に最後の研修で、笹川奨学金コミュニティのいいことや改善すべき点を共有するワークが印象に残りました。笹川奨学金コミュニティをさらに良くするために、常に真剣に考え、意見を交わしている先輩方の姿勢に感銘を受けました。(3期生)

最後は閉会式。参加者それぞれが研修の感想を述べ、いよいよ留学する、と実感を強めます。

こうして、充実した3日間の渡航前研修合宿も、晴れやかな笑顔で終えることが出来ました。

(笹川平和財団 奨学金事業グループ 中村 唯)

参加した奨学生の声

  • 先輩や同期のアップデートされた学びや後輩のパッションから、世界を見るレンズがまた一段と新しくなるような刺激をたくさん受けました。(2期生)

  • 自分の将来像やビジョンがより明確になりました。特に、強いところも弱いところも全部見せてくれて頼りにしてねと言ってくれる先輩たちばかりで、一年後、私もこんな先輩になっていたいという風に強く思いました。来年もっと成長してこの場に帰ってくるのが楽しみです!(4期生)

  • 高い志を持ちながら、それぞれ異なる環境で挑戦している仲間が身近にいることは、本当に心強く、恵まれたことだと感じています。笹川奨学金コミュニティだからこそ得られるつながりの大切さを、合宿を通して改めて実感しました。会話(とカラオケ)が盛り上がりすぎた結果、多くの人が徹夜、もしくは十分な睡眠時間を確保できないまま最終日を迎えていたのではないでしょうか。これらの経験もまた、笹川奨学金コミュニティの温かさと(ある意味)恐ろしいほどの居心地の良さを物語っている気がします。(3期生)

  • 楽しいことばかりではなく、個人的には留学や自分の専攻に対してなどむしろ不安になることもありました。ですが、今回の合宿では実際に笹川奨学金コミュニティの皆さんとお会いして、困ったときに頼れる同期も先輩もいることを実感しました。この1年間はいろんな人に頼ることになるかもしれませんが、コミュニティに貢献できるようにメンバーの一人だということを自覚して過ごしていきたいと思います。(4期生)

  • 2日目の夜は、人生で一番遅い時間まで起きていた記録を更新しました。個性あふれる同期との話や、先輩方の貴重な経験談を聞き、とても感心しました。そして、自分ももっと視野を広げてたくさんの経験や学びに挑戦していきたい、と思える良い刺激になりました。先輩方はたくさんの経験を積まれているにもかかわらず、私の話を親身に聞いてくださり、とても嬉しかったです。(4期生)

  • 皆さんのような同期や先輩方がいてくださることは、本当に心強いです。合宿前は、まだ9月から留学するという実感がありませんでしたが、この合宿を終えて、改めてその実感が湧きました。(4期生)

  • 3日間を通じて私は、熱意、能力とユーモアを兼ね備えた学生が集う笹川奨学金コミュニティに入れたことを、改めてありがたく感じました。様々な専攻や夢を持つ同期生、先輩と共通のグラウンドを見つけ、協力の基盤を築けたことをすごく嬉しく思います。(4期生)

  • この笹川奨学金コミュニティの強さをユーモアに溢れている環境を見て実感しました。早速このグループの独特な「色」が見えました。たった数日で「ここに戻りたい!」って思わせるこのコミュニティは本当に偉大だと思います(4期生)

  • 今回の合宿のハイライトは、間違いなく1日目の深夜トークです!どれだけ話しても飽きることがなく、永遠にトークテーマが出てきて、気づけばずっと笑っていました。その時はただ楽しい時間でしたが、今思い返すと、個性豊かで、知的で、それでいてユーモアのある皆さんとあんな時間を過ごせることが、本当に恵まれているなと感じています。(2期生)

  • 笹川奨学金コミュニティをより強くするために、まず誰にでもできることは、この合宿に参加することだと思います!!みなさん、来年も帰ってきましょう!!!(2期生)

  • 深夜のゲームや雑談した時間を通してみなさんのユーモアに触れて、自分がこのコミュニティに暖かく受け入れられているな、と強く実感しました。(2期生)

  • 初めて朝4時まで起きていました(2時間しか寝なかった事がまだ信じられません!)先輩方は本当にみんな情熱的で、優しくて、素敵な先輩を持つ私はとても恵まれていると思いました。(4期生)

  • 今回の合宿を通して、笹川奨学金コミュニティの温かさや、人と人とのつながりの大切さを実感しました。留学中だけでなく、社会人になってからも、この合宿で出会った皆さんとのつながりを大切にしていきたいです。そして、いつか自分も先輩方のように後輩を支え、このコミュニティに恩返しができる存在になりたいと思います。(4期生)

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